京都から世界に発信するオリジナルスポーツカーというバックグラウンド、その世界観を表現するにあたりプロダクトデザインとしての「書」を担当致しました。
「葵」のこだわり
左側の車のボンネットの文字は「葵」です。
5月に京都で例年開催される伝統的なお祭り、葵祭の「葵」に由来してこの文字を貼るということと、スポーツカーに貼るということもあり、爽やかな感じをイメージしました。
かすれさせた部分でスピード感・爽やかさを演出しています。
また、京都の伝統的なお祭りということを考慮して、線と線とのつながりや最終画の少しゆらいでいる部分などで、落ち着きや風格のある感じも同時に演出できるよう制作しました。
「悠」のこだわり
左側の車のボンネットの文字は「悠」です。
古から続く京都の悠久の歴史と、これからもその歴史が未来へ受け継がれていくことを願う文字として、この「悠」という文字を書いてほしいという依頼でした。
伝統や歴史を重んじるということを重点視し、不必要にはねる表現や装飾的すぎる表現はしていません。全体的に次の画へ移るときの流れを意識して書いています。「心」の部分の2画目では懐を広く取り、「悠久」や「はるか」をイメージするゆったりと威厳のある感じを演出できるよう制作しました。